この歯並びは オープンバイト(開咬) といって、奥歯をかみ合わせたとき に、前歯がまったく咬み合わない状態をいいます。
多くの不正咬合の中で、最もいろいろな症状が出てくる確率の高い咬み合わせです。
具体的には、
注)この写真はあくまでも参考であり、実際に治療された患者さんのものではありません。
けれども、当院で扱っているマルチループは開咬の治療と相性がよく、「開咬」は私たちが最も得意とする治療のひとつになりますので安心してください。不思議な事に最初にお話しした3つの症状のうち、2つの症状が合わさって出てくることがほとんどで、3つの症状が一緒に出てくることはまずありません。必ず、どれか2つの組み合わせになります。
例えば、歯のすり減りと関節の障害が出ている患者さんは、歯周病が進むことはありませんし、歯周病と奥歯のすり減りが表れている患者さんは、関節の障害がおきません。
また、開咬は原因不明の痛みを発現することがよくあります。
痛みが出て歯医者に行っても、「別に虫歯も何も悪いとこないけど、、、」と言われて様子を見ることになりますが、そのうち激痛が走るようになり先生も困って「じゃあ神経取ってみましょうか?」ということになり、取らなくてもいい神経を取られてしまう事もよくあります。
「大きな虫歯や原因不明の痛み」などで治療をくり返しているうちに、30歳ぐらいの年齢ではすでにほとんどの奥歯が神経を取って銀歯の被せものになっている、という状態の患者さんもよくいらっしゃいます。
開咬の治療で小臼歯を抜いたり、あごの骨切りの手術が必要なのか不安な方は、私に歯並びの写真を送ってみてください。歯が重なりあって生えてしまう咬み合わせは、顎関節症や頭痛、肩こりの原因ともなります。
上の歯に下の歯が被さるような咬み合わせも顎関節症や頭痛の原因となります。
奥歯をかみ合わせたときに、前歯がまったく咬み合わない状態をこのように呼びます。
子どもの場合は、顔の骨格と、咬み合わせの高さのバランスが取れるように修正していくことが大切です。
自然に調和した、美しい歯並び
小臼歯を抜いた場合より、治療期間の短縮が期待できます。
顎関節症になるリスクが軽減される・顎関節症の症状の改善が期待できる
虫歯・歯周病になりにくくなる・歯周病の改善が期待できる
咬み合わせが原因の肩こり、頭痛の改善が期待できる
「いびき」や「鼻づまり」などが、改善されることが多くなる
当院では、マルチループというワイヤーを使用しています。
このマルチループ・ワイヤーは、1本1本の歯を3次元的に動かしていくことができます。
つまり、傾いた歯を起こしたり、伸びすぎた歯を中に押し込んだり、さまざまなことが同時にできるのです。
このマルチループワイヤーはそれぞれの患者さんごとに、1本のワイヤーから形をオーダーメイドで作っていきます。
このワイヤーを使用することによって、歯をなるべく抜かずにきれいで機能的、なおかつ顎関節にやさしい咬み合わせをつくることができます。
ちょっと派手な感じがしますが、お口の中に入れば普通のワイヤーより特別目立つということはありません。でも歯みがきは少し時間がかかります。
歯を抜かない矯正治療 自由が丘 金子歯科医院